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2010-03-10T13:15:21Z<div class="pageswitch">

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 <title type="html"><![CDATA[沢山の祝福を]]></title>
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 <updated>2010-03-10T13:15:21Z</updated>
 <published>2010-03-10T22:15:21+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[　香萌さんと初めてお会いしてから早いもので七年程が過ぎた。現在私はお会いしたときの彼女の年齢となり、香萌さんはこのたびめでたく結婚された。彼女が幸せになること、それがとてもうれしい。<br />
　大学院の研究室で彼女と初めて交した会話を覚えている。丁度私がその日の晩ご飯を何にしようかと友人と話していたとき「ご結婚されているんですか？」そう声をかけてくれたのが香萌さんだった。物腰はやわらかく、けれどとても厳しい目をした綺麗なお姉さんで私は少し気後れした。（もっとも、付き合っていくうちに彼女の天然さを目の当たりにしてどんどん香萌ワールドの虜になっていくのだが…）実際彼女は自分に厳しすぎるほど厳しくて、何事にも妥協を許さない人だ。一緒にいればこちらの姿勢もぴんと伸びるほど張りつめた空気をまとった人。その姿勢は尊敬すると同時にとても危ういものにも感じられた。<br />
　そんな香萌さんが生涯の伴侶を見つけられ結婚するという報告を受けたとき、電話越しの彼女の声がいつもと違って聞こえた。やっと気持ちが安らぐ場所をみつけたんだなぁとなんだかじんわりうれしさが広がった。リングピローを作って欲しいとのことだったので、不器用ながらも気持ちだけは一針一針こめて縫わせてもらった。どうかどうか誰よりも幸せに幸せに…。<br />
　ねえさま、大変遅くなりましたが何とか完成致しました。気持ちだけはたっぷり込めましたので可愛がってやってくださいませ。　<br />
<a href="atom.php?imagepopup=3/hana_1.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=hana_1.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/3_hana_1.jpg" width="200" height="112" alt="hana_1.jpg" title="hana_1.jpg" /></a>]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[LOVE、ですか]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-09T13:12:50Z</updated>
 <published>2010-03-09T22:12:50+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[<a href="http://mamesuzu-sweets.com/">まめすず</a>ちゃんと<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>にゆく。<br />
隊長も追っかけやってくる。<br />
<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>ちゃんと和美さん（えぜこ母）は隊長を「はにいさん」と呼び、<br />
ことのほかお気に入り。<br />
ボブなみに伸びた髪をゴムでくくっていると「坂本龍馬みたい」と和美さん。<br />
それって福山雅治のほうですか。武田鉄矢のほうですか。本人のほうですか。<br />
この髪型、周囲から「平成のラストサムライ」と呼ばれている。<br />
さておき。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030815470000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030815470000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030815470000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030815470000.jpg" title="2010030815470000.jpg" /></a><br />
今日はパーティでお配りするthank you sweetsのうちあわせ。<br />
カウンターでごそごそとやりとりしていると、<br />
<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>ちゃんの目がきらーんと光り、<br />
和美さん（えぜこ母）は首をのばしてのぞきこむ。<br />
<a href="http://mamesuzu-sweets.com/">まめすず</a>ちゃんがハートのクッキーに<br />
どどーんとアイシングした「LOVE」の文字。ら…らあう゛、ですかあ。<br />
わたし「はずかしいからいやだ」<br />
<a href="http://mamesuzu-sweets.com/">まめすず</a>「これぐらいベタなのがいいんですって」<br />
わたし「ありがとう、とかじゃだめなの」<br />
和美さん「あら、それじゃわたしの還暦祝みたいよ」<br />
<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>「香萌ちゃん、ここはガツンとLOVEや、LOVE」<br />
隊長「うむ、LOVEしかないだろう」<br />
<a href="http://mamesuzu-sweets.com/">まめすず</a>「人生でいちばんベタにキメていいんです。LOVEです」<br />
ということで、わたし以外の総意で「LOVE」とアイシングした<br />
クッキーを加えることに…。<br />
かゆいよ。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030814490000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030814490000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030814490000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030814490000.jpg" title="2010030814490000.jpg" /></a><br />
<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>の新商品「えぜどら」が、おいしいのだわ。<br />
<a href="http://homepage3.nifty.com/ezeko/menue2.html">えぜこ</a>ちゃん、ありがと。<br />
<a href="http://mamesuzu-sweets.com/">まめすず</a>ちゃん、ありがと。<br />
こんどみんなで飲みに行こうね。]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[香炉―4]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-07T12:51:30Z</updated>
 <published>2010-03-07T21:51:30+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[不意打ちの声にわたしは体が固くなったが、だれもその声に反応しないので、女性は更に続けて「もうし、もうし！」と声を張った。本尊の前に座ったまま声を張るので、歩いて受け付けに行けばいいのにと思いながらなおも眺めていると、作務衣の宗務員がはいはいと小走りにやってきた。その顔に浮かぶ投げやりな様子を見て、この女性が法華堂の常連であることがわかった。あきらかに面倒そうな宗務員の表情だが、しぐさだけは丁寧だった。「なにか御用ですか」「あの」女性は傲然と言い放った。「観音様がお香を焚いて欲しいと言うておられます。お灯明とお花だけで今日はお香がないと怒ってはります。焚いてください」禍々しい空気すらない、すっきりとした異形の姿をそこに見てとればよいのか。女性の目や口角は皺の奥にたたみ込まれていて、表情を読み取ることは出来ない。それほど何の手入れもしないままただ老いを迎えた女の顔がそこにあった。「お香ね、さっき切れたみたいですね、朝から焚いていたんですが」「でも今は切れてます。お香を絶やしたらあきません。はよう焚いてください」巫女のような精神の筋力もない、ただの老婆は、見れば見るほど煤けてみすぼらしい姿の女だったが、その声の張りだけ聴くと40代の女のようにも聞こえた。「ああ、はい。申し訳ありませんねえ、すぐに用意しますさかい」若い見ならい僧らしい宗務員は念の籠もった女性の声を、それでも飄々と右から左に聞き流しながら香炉の中に火をともした。すうと紫煙が高い天井に向けて立ちのぼる。「よろしいか」と僧が言うと、女性は重々しく首をたてに振った。「よろこんではりますわ」いったいそれがおぞましいものなのか美しいものなのか、わたしには区別できなかった。<br />
<img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/2/ざくろの花_1.jpg" width="116" height="90" alt="ざくろの花_1.jpg" title="ざくろの花_1.jpg" /><br />
わたしはふたりを残して法華堂を出た。<br />
真夏の朝の日差しに一気に包まれたわたしは、その瞬間透き通った人間になって、そこから徐々に人間の輪郭を取り戻していった。二月堂の前を過ぎ、東大寺裏に向かう途中の湯殿の遺構横を通り過ぎるまで、肉体の浮遊感はわたしを離れなかった。さした日傘が何かに触れて、揺れた。見るとざくろの木にさいた深紅の花だった。ざくろは別名を吉祥果と呼ぶ。ざくろの実を日に透かしたような花の色は、夏の蒼い空によく映える。鉛色をしたちいさな実がこじんまりとぶらさがっていたので、わたしはひとつもぎ取って、くちびるを押し当てた。この果実の色をした血を流し続けて苦しむことを、わたしは涙を流す代価にしている。鬼母神の母性に対して与えられたこの果実は、産み続ける女の性のために益すると聞くが、ならば産むことを拒んだ女を救う果実は、果たしてこの世にないものか。産むことが自然であるとするのならば、自然に逆らう女がそんな宝を欲しがることは、赦されざる不遜であろうか。<br />
ありもしない果実を遠く彼方に探し求めるよりも、この足下にうずくまって素直に涙を流すか、もしくは居直って母性など本能ではないと言い切る不貞腐れた性根を据えるか。わたしは自分で自分を決めかねてゆきつづけるしかないらしい。<br />
<img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/2/ざくろ２_1.jpg" width="93" height="124" alt="ざくろ２_1.jpg" title="ざくろ２_1.jpg" /><br />
振り切るようにして顔を上げた瞬間、ふと髪の匂いが立った。<br />
わたしの髪には、法華堂の香炉の匂いが染みついていた。<br />
<br />
<br />
<br />
　<br />
]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[香炉―3]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-07T12:50:33Z</updated>
 <published>2010-03-07T21:50:33+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[<a href="atom.php?imagepopup=2/三月堂_1.jpg&amp;width=400&amp;height=268&amp;imagetext=%E4%B8%89%E6%9C%88%E5%A0%82_1.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=400,height=268');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_三月堂_1.jpg" width="200" height="134" alt="三月堂_1.jpg" title="三月堂_1.jpg" /></a><br />
わたしはただ、自分の狭い狭い世界観の中で、自分の物差しで自分自身を測りかね、思いあぐねた果てに、ささやかな自己満足にうぬぼれているだけなのだろうけれど。心底滑稽なわたし自身に、他人事のように自分がかわいそうになる。そして、これも自己満足。八方を囲繞するのはただの無地の白壁。わたしは三半規管の狂いそうな迷路の中で、泣き出す勇気さえ奮えなくて、ただ立ちつくす。涙を流して泣くことは、いまのわたしには難度が高い。<br />
<br />
<br />
小一時間ほどもそうして座り呆けていた時、白髪の小柄な女性がよたよたと入堂してきた。背中を縮めて前のめりの姿勢で歩いて本尊の前に正座する。絨毯の上に直に座るので、壁と垂直にしつらえられた縁側のような台に腰掛けているわたしは、その女性の真後ろからその様子を見る構図になる。女性は自分の手提げから白い花を１本ずつ取り出して本尊の左右に献花する。法華堂があつらえた豪華な仏花の横に滑り込ませるようにして挿した花は、白いカーネーションだった。法華堂の堂内には、わたしと女性のふたりだけ。その内女性は観音経を誦しはじめた。馴れた様子だったので、教本を見ながら誦しているのかと思ってふとのぞくと、手には紫檀と水晶でできた長い数珠を掛けて、ほそぼそとそらんじている。観音経の普門品第二十五は、祖母の家で育てられたわたしには懐かしい音楽でもある。女性はゆうに１時間はかかる観音経をちいさな声で誦し、その後に般若心経まで加えていたから、１時間半はかかっただろうか。わたしは時計を持ち合わせていなかったのでわからないけれど、たぶんそれくらいの時間はかかるだろう。女性は腰でも痛むのかと思うほどに前のめりにかがみ込んだ姿勢のまま、ただ数珠を繰りつつ、経を誦した。わたしは音楽のようにそれを聴いてぼんやりしていたが、女性は足を崩すことはなかった。<br />
<br />
<br />
誦経を終えると女性は何かをぶつぶつ呟きはじめた。堂内は相変わらずわたしと女性のふたりしかいない。最初は何か話しかけられたのかと思って身構えたけど、女性が微動だにせず語りかけているのは、本尊の不空羂索観音だった。何を言っているのかわからない。声が聴き取れない。こんなに音の響く堂内で、なんの雑音もない空気の中なのに、女性の声が聴き取れない。それほどささやかに、そしてくぐもった声の質。口の中だけで音が響いているのだろう。どんなに神経を集めて耳を澄ましてみても、それが日本語なのかさえわからない、語りかけているのか、お願いしているのか、呪文を唱えているのか、わからない。経をあれだけはっきりとした滑舌で唱えながら、別人のように歯切れが悪い。そうした様子が10分ほど続いたので、わたしは妙な気持ちになってそこを動くことができなかった。異様という言葉を充てるほどではないのだけれど、奇妙な吸引力を持って、その女性はわたしの視線を引きつけて放さなかった。下着の線がはっきり見えるほどに着古した、白い質素なシャツを着たちいさな背中は楕円形に見える。頭が前にのめり込んで、落ちたように見えてしまうからだ。ぬるい炎に端から触れてみようとするような奇妙な好奇心で、わたしは女性を眺めていた。女性は何かを言い終えたのか、その後頭を床に擦りつけながら三礼してから、堂外の受付に向かって「もしもし」と大声を張った。<br />
]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[香炉―2]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-07T12:49:12Z</updated>
 <published>2010-03-07T21:49:12+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[よし川のすぐ先に戒壇院が見える。細路地ばかり入り組んで、特に目印になるようなものがないから、他人に道順を教えるのは厄介だ。けれど、あちこちから差し込み、差し伸びる小路がどこにつながっているか。その先に思いがけないものがあった時、それを発見したは、そのよろこびの大きさはひそやかさの抑圧に比例する。しろあむから戒壇院に至るこの路も、わたしにとってはたいせつな隠れ路のひとつで、ノイズから逃れたい時には必ずこの小路を通ることにしている。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/__________________.jpg&amp;width=538&amp;height=403&amp;imagetext=__________________.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=538,height=403');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2___________________.jpg" width="200" height="150" alt="__________________.jpg" title="__________________.jpg" /></a><br />
戒壇院に突き当たり右手を見ると、それまでの道幅の狭さ、閉塞感が一瞬にして反転し、東大寺の偉容とともに、開放的な風景が広がる。<br />
東大寺北には、礎石だけの野原が広がる。その奧に大仏池、そして正倉院がある。わたしはいつも礎石のひとつに腰掛けてしばらくぼんやりとしてから、坂道と階段をのぼって法華堂にゆく。法華堂は東大寺の構内にあって唯一の天平時代の遺構。お水取りが行われる二月堂の隣にあるちんまりとしたお堂だ。二月堂の威容の傍らにひそむようにして佇むその堂が、わたしが一番愛するものであり、また神経を慰撫するものでもあった。<br />
　ひとりで生きていくことは、決意できれば、いや、馴れてしまえば、そう恐ろしいものでもない。「人間は本質的に誰しもひとりだ」とうそぶく者もいるいだろうが、それは結局「つきつめれば案外独りではない」という確信の上に成り立つ強がりじゃないかとわたしはなんとなくおもしろくない。そんな言葉を振りかざす人に限って、案外往生際の悪い甘え屋であることを、いままで散々見知ってきた。でも、いちいち人の言葉尻を捕まえてあれこれ口出しするのも面倒だから、敢えてわたしは何も言わない。もしそれが乗り越えなくてもいいような困難なら、真っ正面から組み合うんじゃなくて、ちょっと横にそれてみて、するっとかわして生きていきたい。ルールを共にできない人とは、一生かかっても齟齬と憎悪しか生み出せないのだから。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/東大寺裏_1.jpg&amp;width=400&amp;height=261&amp;imagetext=%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%AF%BA%E8%A3%8F_1.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=400,height=261');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_東大寺裏_1.jpg" width="200" height="131" alt="東大寺裏_1.jpg" title="東大寺裏_1.jpg" /></a><br />
わたしが現在抱える「孤独」とは、孕んだ命を独りで屠った気の重さと暗さであり、その後に続く無明の闇を、ただ独りでやりすごさなくてはならない苛烈な静けさを指す。そしてそれを生涯の秘事とする決意をしてからは、その瑕疵は慰撫されることにないまま、生乾きの瘡蓋となって、いつまでもいつまでも、わたしのこころの片隅に微風に揺れながら引っかかったまま、落ち着くことも離れることもなく、揺れ続けている。<br />
<br />
<br />
わたしは、どうして毎日法華堂に通ってゆくのか。これほど通い詰めても、毎日毎日他の客と等しく500円の入堂料金を受付に支払い、堂に入る。顔馴染みになった宗務員もいるが、顔を利かせて無料で入れてくれるという訳ではない。ただ無言の笑顔を交わして、私は作務衣の男達に支払いを済ませる。おそらく向こうはこちらに何か得体の知れない気味の悪さを、表現しないまでも私に対して感じているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
法華堂は、別名三月堂とも呼ばれる。多くの東大寺の別院の中で、多くの戦禍火災を免れた唯一の天平時代の遺構には、若き日の行基もここで学に勤しんだとも伝えられるが、真偽のほどはわからない。わたしが大学生のころは内部は石畳で、参拝者は靴のまま奥に入ることができた。そんなざっくりした感じが好きだったのだけれど、いつの間にか堂内には生成の絨毯が敷かれてしまって、参拝するにはいちいち靴を脱がなくてはならない。あの石畳も、天平の昔のもののままだったんだろうか、どうだろう、と思いながらも、毎回あの石畳の方が良かったなと残念な気持ちが胸をかすめる。<br />
<br />
<br />
スピリチュアリティを啓蒙する人たちは、子は親を選んで生まれてくるとみな口をそろえてのたまう。子は親を選べないという根本的な親子関係の恨み辛みをかわすには新しくてさっぱりした意見だと思うけど、もしそうだとしたら、わたしを親として選んだ子は見込み違いだったとしか言いようがない。ごめんね。お互い残念だったね。お疲れさま。また次の機会があったらわたしを選んでくるのかな。自分で親を選べるんだったら、その親があなたをどうするかまで見通せたらよかったのにね。それとも、わたしに宿ることで、何かをわたしに考えさせようとでもしてたのかな。ともかく、ごめん。またね。<br />
<br />
<br />
不空羂索観音と向かい合って座ると、真夏にもかかわらず堂内は森の奥のような粒子のこまかい、まろやかな湿度が保たれていて、その冷気が紗のように一瞬時にしてわたしの皮膚にまとわりつく。首筋がすうっと冷えたら、足の先まで貫かれるような寒気が襲った。足の先は血が通っていないほどしびれて冷たい。手のひらをみたら蒼く透き通っているような皮膚だった。手術を受けて以来むかえたはじめての生理は思った以上に重く、わたしのちいさな子宮にはいったいどれほどの血液が張り付いていたんだろうと恨めしくなるほどだ。ざくろの色をした経血。ぽたぽたと、したしたと、しずかに深く、しかし途切れることなく流れるさまは、よし川の下を流れる小川の流に似ていて、わたしはその血の色の鮮やかさが罰の深さに思えて目を瞑る。この程度の罰で赦されるなら、いくらでもわたしを傷めて、そして損なってください、とわたしは祈る。その方がわたしのこころは軽くなるのです。傷めつけられる程度が激しければ激しいほどに、わたしはわたしのありように、ほんのわずかな救いを感じるのです、と。<br />
<br />
]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[香炉―1]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-07T12:43:48Z</updated>
 <published>2010-03-07T21:43:48+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[真夏のならは淡々と鮮やんでいて、その風景の深さと静かさは太陽の陽射しの強さに比例する。わたしは毎日南半田町の自宅から観光客には知られていない裏道を辿り、戒壇院前を通過して東大寺の北側を歩くことを日課にしていた。北半田町の自宅を出てから東に向かい、信号のない国道を横切って、白いアパートの横に吸い付いているような細路地にはいる。すこし歩くと杜の中の隠れ家のような喫茶店がある。無数の万華鏡を展示している不思議な喫茶店で名前はしろあむという。<br />
　<br />
<br />
関東弁で話す優雅なマダムがオーナーで、珈琲を注文してアールデコ調の椅子に腰掛けた途端、「あなた、どこからいらっしゃっいましたか」と丁寧なのか尊大なのかよくわからない話方で話しかけられた。京都で暮らしているがちょっとした仕事で奈良に来ましたと答えると、京都ならどこそこに万華鏡のミュージアムがあるから是非いらっしゃい、と何度も念を押された。珈琲の味もカップの趣味もそのミュージアムの名前も覚えていないが、マダムの主客顛倒した接客も、ひとつの技術だと感心したことしか記憶にない。珈琲を提供する店というより、マダムの美意識を体現した館、と言った方が正確だと思う。最低でも五千円をくだらない万華鏡がたくさん並べられていて、着飾った主婦っぽい女性たちがいろいろ手にとって見入っては嬌声をあげていた。場違いな思いを抱きながらお店をあとにした。二度目はまだ訪れていない。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/____________.jpg&amp;width=320&amp;height=213&amp;imagetext=____________.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=320,height=213');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_____________.jpg" width="200" height="133" alt="____________.jpg" title="____________.jpg" /></a><br />
しろあむの前の小さな坂道を上り、水門町の古道具屋をのぞきながらちいさな石橋を渡って左折してすぐのよし川で蕎麦の昼食を取る。季節の折々に取り替える手製の花器がいつみても渋くていい。品書きは３品ほどしかない店なので、わたしの注文も、すぐに決まる。よし川はいつきても客は少ないが、味はいい。今日ははわたしと作務衣を着て頭を晒の手ぬぐいで縛ったお坊さんらしき青年しかいなかった。その青年は気配すらもらさぬ様子で蕎麦を食していたので、店を出て行っても物音もしなかった気がする。わたしが本から目を上げた時には、もう青年の姿は消えて器だけが卓上にあった。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2008122311480000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2008122311480000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2008122311480000.jpg" width="200" height="112" alt="2008122311480000.jpg" title="2008122311480000.jpg" /></a><br />
よし川のいいところは、静かで商売気がないところと蕎麦の味、そして水の音がすること。石橋の下を流れる小川の名前は知らないが、東大寺前から脈々と流れる小さい清水がこの店の下には流れている。水の音を聴きながら食事をするなら、ひとりに限る。他人とあれこれ話ながら食事をするのが元々苦手な質なので、余計にそう思う。実際はどんな質の水がどこからどこに向かって流れているかはわからないし、そう清らかな水でもないのかも知れない。けれど源から終着点に向けて淀むことなく流れる水の循環の一部を耳でのみ味わうのも、ちょっとしたささやかな贅沢だと思ったりする。が、池波系だとからかわれたくないからあまり人には言わない。水音がの響きのささやかさが耳朶に心地いい。そして店は静かで蕎麦は旨い。ただそれでいい。見たいものを見たいようにだけ見たい。それは現実の人間関係や社会の中では決して叶わないことだから、余計に。<br />
<br />
]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[櫻井香萌]]></title>
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  <name>admin</name>
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 <updated>2010-03-03T16:15:59Z</updated>
 <published>2010-03-04T01:15:59+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[趣味は奈良・京都の散歩。カフェめぐり。八白土星の几帳面なＢ型。時々登場する隊長＝夫と京都でふたり暮らし]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[初節句]]></title>
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  <name>node</name>
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 <updated>2010-03-03T13:13:05Z</updated>
 <published>2010-03-03T22:13:05+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[今日ははるの初節句。うちにみんなが集まってお祝いと相成りました。<br />
今日のメニューは…菜の花とあさりの和え物、お刺身、海老団子と長芋の煮物、猪と蓮根の焼き物味噌ソースかけ、手羽元のバーベキュー焼き、たこの唐揚げ、砂肝のガーリック炒め、茶碗蒸し、はまぐりの吸い物、ちらし寿司でした。<br />
お腹も満足していただけたようで、ちらし寿司とケーキはお持ち帰り頂きました。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=3/ke_ki.jpg&amp;width=240&amp;height=400&amp;imagetext=ke_ki.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=240,height=400');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/3_ke_ki.jpg" width="120" height="200" alt="ke_ki.jpg" title="ke_ki.jpg" /></a><br />
<a href="atom.php?imagepopup=3/osusi.jpg&amp;width=240&amp;height=400&amp;imagetext=osusi.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=240,height=400');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/3_osusi.jpg" width="120" height="200" alt="osusi.jpg" title="osusi.jpg" /></a><br />
私がばたばたしてはるに構えない分、みんなに可愛がってもらえて最初は不服そうにしていた彼女もご機嫌で遊んでくれていました。構ってあげられなくてごめんね…来年ははるも食べられるからもっと賑やかになるかなぁ。成長が楽しみなような、今のはるに会えなくなるのが寂しいような…母は複雑でございます。]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[Bakery cafe KiJi-KiJi―大阪]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-03-01T11:18:58Z</updated>
 <published>2010-03-01T20:18:58+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030113300001.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030113300001.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030113300001.jpg" width="200" height="112" alt="2010030113300001.jpg" title="2010030113300001.jpg" /></a><br />
京都は物価が高いです。<br />
港が遠いからだろうかと思うほど、食べ物の値段が高うおす。<br />
パン大好きの隊長は「京都のパン屋は俺で持ってる」と不遜に<br />
豪語しておりますほど、我が家のパン代は中々の比率でございます。<br />
そんなお口の肥えきった隊長をうならせたのが、<br />
天満橋のBakery cafe KiJi-KiJiです。<br />
2009年９月にオープンしたばかりの、ぴかぴかのお店です。<br />
国産小麦のみを使用し、低温長時間発酵させたやさしいパンたち。<br />
ひとつひとつおいしい笑顔をうむために、きらきらとかがやいいています。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030113050000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030113050000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030113050000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030113050000.jpg" title="2010030113050000.jpg" /></a><br />
クイニーアマン。スコーン各種。ベーグル各種。バケット各種。<br />
クリームブリオッシュパン。クロワッサン。<br />
ホワイトチョコをクーベルチュールしたクロワッサン４６（しろ）。<br />
ブラックチョコをクーベルチュールしたクロワッサン９６（くろ）。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030113240000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030113240000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030113240000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030113240000.jpg" title="2010030113240000.jpg" /></a><br />
くるみのクロッカン。クランベリーとクリームチーズのカスクート。<br />
ベーコンエピ。じゃがいもとバジルのフォカッチャ。トマトとチーズのフォカッチャ。<br />
渋皮栗とさつまいものタルト。ベリーのタルト。あんぱん。<br />
キューブあんぱん。キューブチョコパン。<br />
ノワ・クランベリー。バケットカンパーニュ。各種サンドイッチなどなど…。<br />
ああ。書ききれません。<br />
ハード系とソフト系、甘い系と食事系のラインナップが<br />
充実しきっていて実にぜいたくです。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030113240001.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030113240001.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030113240001.jpg" width="200" height="112" alt="2010030113240001.jpg" title="2010030113240001.jpg" /></a><br />
どれもおいしくて、そして安いのです。クロワッサン100円。スコーン130円。<br />
びっくりしたのは手のひらふたつ分ほどの亀の甲羅のような<br />
おおきなコッペパン、その名も「ぱん」160円。ベーグルも100円から。<br />
安いです。安いです。安すぎます。そしておいしいのです。<br />
バターの比率が絶妙です。<br />
京都はパンが高いなあ。港が遠いからかなあ。<br />
奥はイートインスペースになっていましたので、珈琲を頼んでランチにしました。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030112400000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030112400000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030112400000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030112400000.jpg" title="2010030112400000.jpg" /></a><br />
珈琲180円。これまたおいしくて、おかわりしてしまいました。<br />
なんちゅーくおりてぃの高さですか。<br />
もうたまげました。<br />
オーナーは料理人のケンタロウ似のオサレさんでした。<br />
お昼時だったので、置くから見ているとまさに「飛ぶように」売れてました。<br />
ほんまにパンが飛んでました。<br />
なっとく、なっとく。<br />
天満橋はビジネス街なので、ガッツリした飲食店が多いのですが、<br />
ビジネス街のオアシスをひとつ見つけました。<br />
京都にもこんなお店があるといいなあ。<br />
<a href="atom.php?imagepopup=2/2010030113280000.jpg&amp;width=854&amp;height=480&amp;imagetext=2010030113280000.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=854,height=480');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_2010030113280000.jpg" width="200" height="112" alt="2010030113280000.jpg" title="2010030113280000.jpg" /></a><br />
<br />
大阪市中央区内平野町1-3-9<br />
８時～17時<br />
06-6943-5203<br />
土日休]]></content>
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 <title type="html"><![CDATA[惚れる]]></title>
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  <name>sakurai</name>
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 <updated>2010-02-26T15:33:40Z</updated>
 <published>2010-02-27T00:33:40+09:00</published>
 <content type="html"><![CDATA[<a href="atom.php?imagepopup=2/E88F8AEFBC91.jpg&amp;width=400&amp;height=300&amp;imagetext=E88F8AEFBC91.jpg" onclick="window.open(this.href,'imagepopup','status=no,toolbar=no,scrollbars=no,resizable=yes,width=400,height=300');return false;" class="thumbnail"><img src="http://dolce-de-ecrit.com/media/thumbnail/2_E88F8AEFBC91.jpg" width="200" height="150" alt="E88F8AEFBC91.jpg" title="E88F8AEFBC91.jpg" /></a><br />
過労により３週間で４キロ痩せたわたしは、<br />
現在ふらふらと歩いているように見えていったんもめんのようだと聞く。<br />
前から見るとそうでもないのに、タイトなドレスワンピースを着ていると<br />
たしかに貧相で、とてもいい骨格であることがわかる。<br />
ワンピース姿を見てある殿方が「ほそいねー」。<br />
ある殿方が「すごい華奢だねー」。<br />
「ほそい！」「華奢！」<br />
ふたつのことばが弾丸のようにわたしの右脳を射抜く。<br />
ああ、このことばをいままで待っていたのだわ。<br />
あと、棚の上のものを背伸びして取ろうとしたとき、ある殿方が<br />
「だいじょうぶ？届く？」<br />
ええ、じゅうぶんに届きますとも！172センチですから。<br />
ああ、でもこの「女の子扱い」が逆説的に甘美。<br />
わたしのジェンダーバイアスはおかしくなっているのか。<br />
ああ。でも甘美。<br />
それぞれの殿方に瞬時惚れてしまいそうになったのでした。<br />
危うし危うし。]]></content>
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