香萌さんと初めてお会いしてから早いもので七年程が過ぎた。現在私はお会いしたときの彼女の年齢となり、香萌さんはこのたびめでたく結婚された。彼女が幸せになること、それがとてもうれしい。
大学院の研究室で彼女と初めて交した会話を覚えている。丁度私がその日の晩ご飯を何にしようかと友人と話していたとき「ご結婚されているんですか?」そう声をかけてくれたのが香萌さんだった。物腰はやわらかく、けれどとても厳しい目をした綺麗なお姉さんで私は少し気後れした。(もっとも、付き合っていくうちに彼女の天然さを目の当たりにしてどんどん香萌ワールドの虜になっていくのだが…)実際彼女は自分に厳しすぎるほど厳しくて、何事にも妥協を許さない人だ。一緒にいればこちらの姿勢もぴんと伸びるほど張りつめた空気をまとった人。その姿勢は尊敬すると同時にとても危ういものにも感じられた。
そんな香萌さんが生涯の伴侶を見つけられ結婚するという報告を受けたとき、電話越しの彼女の声がいつもと違って聞こえた。やっと気持ちが安らぐ場所をみつけたんだなぁとなんだかじんわりうれしさが広がった。リングピローを作って欲しいとのことだったので、不器用ながらも気持ちだけは一針一針こめて縫わせてもらった。どうかどうか誰よりも幸せに幸せに…。
ねえさま、大変遅くなりましたが何とか完成致しました。気持ちだけはたっぷり込めましたので可愛がってやってくださいませ。

WrittenBy: 野出侑良
大学院の研究室で彼女と初めて交した会話を覚えている。丁度私がその日の晩ご飯を何にしようかと友人と話していたとき「ご結婚されているんですか?」そう声をかけてくれたのが香萌さんだった。物腰はやわらかく、けれどとても厳しい目をした綺麗なお姉さんで私は少し気後れした。(もっとも、付き合っていくうちに彼女の天然さを目の当たりにしてどんどん香萌ワールドの虜になっていくのだが…)実際彼女は自分に厳しすぎるほど厳しくて、何事にも妥協を許さない人だ。一緒にいればこちらの姿勢もぴんと伸びるほど張りつめた空気をまとった人。その姿勢は尊敬すると同時にとても危ういものにも感じられた。
そんな香萌さんが生涯の伴侶を見つけられ結婚するという報告を受けたとき、電話越しの彼女の声がいつもと違って聞こえた。やっと気持ちが安らぐ場所をみつけたんだなぁとなんだかじんわりうれしさが広がった。リングピローを作って欲しいとのことだったので、不器用ながらも気持ちだけは一針一針こめて縫わせてもらった。どうかどうか誰よりも幸せに幸せに…。
ねえさま、大変遅くなりましたが何とか完成致しました。気持ちだけはたっぷり込めましたので可愛がってやってくださいませ。


