ドアを開けた先の光とただいまに応えてくれる声

幸せとはとても愛おしく、そして恐ろしいものだ。

 とある人が私に言った。
「ペシミズムが好きだよね」と。
私が驚いてそんなことはないよと言うと、きょとんとした顔で、
「なら、周りに愛してくれる人がいて、助けてくれる人もいて恵まれているのになぜそんなに悲観的なの」と言う。
 驚いた。そんな風には考えたことがない。確かに独りで何でも出来るようにならなければと考えることはある。
と言っても私は人よりも要領が悪くて不器用で人より何をするにも時間がかかる。周りから見れば皆が泳いでいる川で既に溺れているように見えただろうか。それとも泳がなければならない場所を、無意識に楽な浅瀬を選んで歩んでいるように見えただろうか。
 少し考えてみた。私はそんなに後ろ向きな考えを持っているのか。


 彼女が言うことは正しいのかもしれない。しかし好きと言うよりは一言で言えば怖いのだ。
 人はいつかいなくなる。次に私の前からいなくなるのが私ではない以上、それが起こっても私自身は生きて進んでいかなければならない。そう考えると、自分で何でも出来るようになっておかなければならないと思うのだ。少しでもその人が居ない現実に慣れる時間が早く来るように。少しでも早くその人の思い出を笑って話せることができるように。
 
 とってもとっても大切な幸せを今日もかみしめて眠ろう。神様、いらっしゃるならどうか今日と同じ明日を私に下さい。


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