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[暖かな午後‐1‐]
「こっちにこいよ。」 わたしの顔も見ないでタツキは腕を差し出した。ベランダに干した布団を眺めたままこちらに背を向けて腕だけ伸ばしている...
[暖かな午後‐2‐]
タツキの不機嫌の理由をわたしは知っている。不機嫌は、わたしのせいじゃない。わたしと暮らす前から、タツキはわたしと別の女と二股をかけてい...
[暖かな午後‐3‐]
タツキの二股がはじまってからかっきり二年半経った。二年半目のその日に、何かの記念のように、たつきはわたしのアパートに転がり込んで、いっ...
[暖かな午後‐4‐]
あれから三日経った。今日は、女の結婚式だ。だからタツキは朝から機嫌が悪い。機嫌が悪いというのが正確じゃなかったら、ぼっおっとしている。...
[暖かな午後‐5‐]
「こっちにこいよ。」 わたしの顔も見ないまま、タツキは肩越しに手をのばした。一瞬、あたまがまっしろになっちゃってわたしは息を呑んだけれ...
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